季の美
個人評価 | ★★★★☆ |
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入手し易さ | ★★★★☆ |
初心者向け度 | ★★★★★ |
価格帯 | ¥4500 (mlあたり¥6.4) |
ボタニカル | ジュニパーベリー、オリス、檜、 柚子、レモン 、緑茶(玉露) 生姜、 赤紫蘇、笹の葉、 山椒(実)、木の芽 |
Floral | ★★★★☆ |
Fruity | ★★☆☆☆ |
Spicy | ★★★☆☆ |
Herb | ★☆☆☆☆ |
Bitter | ★☆☆☆☆ |
Sweet | ★★★☆☆ |
(トップ画像出典:季の美 京都ドライジン – The Kyoto Distillery)
第一回ということもありますし、まずはいまや国産クラフトジンの代名詞ともなった「季の美」からご紹介していきたいと思います!
「季の美」は、クラフトジンブームの勃興期である2016年、国内初のジン専門の蒸溜所として京都の地にできた京都醸造所で作られました。
まさに草分け的存在として国産クラフトジンの火付け役とも言えるジンです。
一般的なお酒屋さんはもちろん、ちょっと大きめのスーパーなどでも見かけることもありますし、取り扱いの少ないクラフトジンの中では比較的手に入りやすいほうでしょう。
製品ラインナップとしては、
- 季の美 京都ドライジン
- 季のTEA 京都ドライジン
- 季の美 勢 京都ドライジン
- 季のTOU 京都オールドトムジン
- 季の美 京都ドライジン 一升瓶
- 季の美 スロージンタイプ ハスカップリキュール
などがありますが、ここでは「季の美 京都ドライジン」について紹介いたします。
王道かつ正統派の中に香る和のテイスト
まだまだ日本では、ジンってメジャーなお酒じゃないですよね。「季の美」は、そんな日本でも十分に戦うことのできる日本人の舌に良く合うジンです。
一口飲んでみたらすぐ分かりますが、口の中にふわっと甘みと渋みが広がってくる。この「甘み」と「渋み」の正体はなにか。
一般的なジンは、小麦や大麦、とうもろこしなどをベースにしたスピリッツをベースに用います。季の美は、お米ベースのライススピリッツを使っている。そこに玉露のボタニカルが加わることでお茶の持つ「渋み」が出てくる。その渋みが日本酒のような、お米の甘みをほんのりと引き出してくる。
更に、柚子や山椒のピリッとした刺激も後から舌に伝わり、優しく繊細な中にも、どこか和のテイストを感じつつも、ちゃんとジンらしい味わいが出てきます。
飲み方としては、圧倒的にロックがオススメですねー。この繊細な風味を活かしてカクテルを作るには、相当な力量が必要でしょうね。
ただ敢えて言うと、飛び抜けた個性みたいなものは感じにくい気がします。クセの強いボタニカルも入っていませんし、上手に皆が調和して香りを立たせているジンですね。『和をもって尊しとなす』な感じでしょうか笑。
「ジン」を名乗るにあたって、必要な条件は十分に満たしつつ、ちゃんと日本らしさという個性も持ったジンです。初心者が最初に「なるほどジンってこういうお酒か」ということを学ぶための最初の一本には、良いかもしれません。
ここから色々選択肢を広げていって貰えると良いですね。
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