ビーフィーター 24
個人評価 | ★★★★☆ |
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入手し易さ | ★★★★☆ |
初心者向け度 | ★★★★☆ |
価格帯 | ¥3270 (mlあたり¥4.67) |
ボタニカル | 日本の煎茶、中国緑茶、グレープフルーツピール、レモンピール、アーモンド、オレンジピール、コリアンダーの種、オリスの根、リコリス、アンジェリカの根、ジュニパーベリー、アンジェリカの種 |
Floral | ★★★☆☆ |
Fruity | ★★☆☆☆ |
Spicy | ★★☆☆☆ |
Herb | ★★★☆☆ |
Bitter | ★★★★☆ |
Sweet | ★★★☆☆ |
(ヘッダー画像出典:ビーフィーター 24 -BEEFEATER 24- サントリー)
2回連続でビーフィーターですいません。超メジャーブランドなので、ブログタイトルの「クラフトジン」からは外れちゃいますが、ジンならまあ良いんじゃね?くらいの軽い気持ちで読んで貰えればありがたいです笑
ジンというお酒は一旦蒸留したスピリッツにボタニカルを加えて再度蒸留して作るのですが、その際に
- スピリッツにボタニカルを浸した上で再蒸留する
- スピリッツを再蒸留する際にボタニカルの間を通す
の2パターンの作り方があります。
このジンは、1の方法で24時間侵漬(スティーピング)するため「ビーフィーター24」という名前にしたそうです。
(出典:製法と種類 3.ジン スピリッツ入門 Liqueur & Cocktail サントリー)
で、使用するボタニカルの種類によって、それぞれの個性が出るわけですね。このジンのボタニカルを見ると「日本の煎茶」「中国緑茶」が特徴となります。
公式サイトを見ると、ビーフィーターのマスターディスティラーであるデズモンド・ペインは、日本に滞在しているときに、「茶」のボタニカルとしての可能性に気付き、そこからインスピレーションを得ることでビーフィーター24が誕生しました。
日本で流通しているトニックウォーターはロンドンのものに比べ苦味が弱く、日本のジントニックはデズモンドにとって少し物足りないものでした。
そこでデズモンドは冷やした緑茶でジントニックを作ってみたところ、その味の組み合わせが素晴らしく、その先18ヶ月の間、様々な茶とボタニカルの組み合わせを実験した末、このプレミアムジンを完成させました。日本の煎茶と中国の緑茶を含む厳選された12種類のボタニカルの組み合わせが、ビーフィーターの特長であるシトラスの味わいを残しながらも独特の香りとスムースな口当たりを実現しています。
非常にスムースでミキサビリティが高いため、あらゆる種類のカクテル作りに最適で、世界中のトップバーテンダーたちに支持されています。
日本では、トニック・ウォーターの苦味成分となるキニーネが諸々の過去の経緯で含まれていないため、ロンドンから来た人には少しパンチが弱く感じるのでしょう。そこで
「苦味足らへんのやったら元から苦くしとけばええんとちゃうか?」
とひらめき、茶ベースのジンが産まれた。ということだそうな。
国産ジンより茶の良さを掴んでいるかも
さて、お茶を使ったジンと言えば、真っ先に思い浮かべるのは「季の美」ですね。
あとは、季の美ほど全面に打ち出してはいませんが、ROKUもお茶をボタニカルに加えているジンです。あとは地味に桜尾ハマゴウなんかにも入ってたかな。
これらのジンと飲み比べてみると、ビーフィーター24のほうが茶のテイストを全面に出すことに躊躇が無い感じがしますね。
苦味もですが、茶の旨味も上手に引き出せている感じがします。
国産ジンのほうが「こんなのジンじゃねえ!」と怒られることを恐れてか(?)ちょっとお茶を前面に出すことに及び腰になっているように思えます。
ビーフィーター24は、誰もが知ってる「ビーフィーター」の看板もあるからか、一口目からガツンと「あ、お茶だ」と全開でやってきてくれる感じですね。もちろん後から、ジュニパーベリーやグレープフルーツピール・レモンピールも追いかけてきてくれます。
お値段も中クラスですし、なんだかお株を奪われた感じがします。
国産ジンも、負けずに頑張っていってほしいですね。
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